今日の一枚。
最近は、できるだけたくさん描くようにしている。
上手く描こうとするより、とにかく手を動かす。
同じような人物を描いていても、その日によって線が違う。
顔の形も違うし、髪の描き方も違う。
花だって毎回少しずつ違ってくる。
昔なら「前より上手く描けたか」「失敗していないか」と気にしていたと思う。
でも最近は、そこまで気にしなくなった。
一枚一枚の絵は、そのときの自分が残したものだから。
上手く描けた日もある。
なんとなく上手くいかなかった日もある。
それでも描いていれば、少しずつ何かが変わっていく。
線を引くスピードが変わったり、迷わず描ける部分が増えたり。
以前は描けなかったものが、いつの間にか描けるようになっていたりする。
そう考えると、練習って面白い。
その場では何も変わっていないように感じても、何十枚、何百枚と描いたあとに振り返ると、ちゃんと自分の中に残っている。
だから最近は、一枚の完成度だけで自分の絵を判断しないようにしている。
今日の一枚は今日の一枚。
明日はまた別の一枚を描けばいい。
そうやって積み重ねていけばいい。
人生も、たぶん似ている。
一日で大きく変わることなんて、そう多くない。
でも、毎日少しずつ歩いていれば、いつの間にか遠くまで来ている。
絵も人生も、急に完成するものじゃない。
今日引いた一本の線も、いつか自分の絵になる。
だから今日も描く。
明日もまた描く。
その先で、自分の線がどこまで変わっていくのかを見てみたい。