
線の向こうにいるもの|幻想イラスト制作記録
今回は、人物と大きな存在が寄り添う構図でイラストを描きました。
最初から物語を細かく決めていたわけではなく、線を重ねながら少しずつ世界を探していく形で進めています。
今回のテーマは「共存」です。
人物は強い存在に守られているのか、それとも導いているのか。その関係は見る人によって変わるように、あえて説明を少なくしています。
制作では、まず人物の横顔から入りました。
目線の方向と髪の流れを決め、そのあと周囲に生き物の形を足しています。最初に全部描こうとすると窮屈になるので、大きな流れだけを置いてから細部を追加しました。
今回特に意識したのは、線を閉じすぎないことです。
輪郭を全部確定させず、余白を残しています。
余白があると見る人の想像が入りやすく、描かれていない部分にも空気が生まれる気がしています。
背景もあえて入れていません。
人物、獣、羽の流れだけで空間が成立するように考えました。
最近は完成された一枚というより、世界の断片を集めるような感覚で描いています。
この絵もその一部です。
名前はまだありません。
けれど、この世界のどこかで、きっと会話しているふたりだと思っています。
また次の一枚も描いていきます。