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じゃじゃん。
最近、デジタルでモノクロの絵を描いています。
サイズはB4、解像度は600dpi。
いわゆる漫画原稿に近いサイズと設定です。
今回描いていて、改めて思ったことがあります。
やっぱり、俺は細かい絵が好きなんだな。
これはもう、かなり昔から変わらない。
大きな画面に、ざっくりとした線で形を描いていくのも楽しい。
色をたくさん使って、鮮やかな一枚に仕上げるのも面白い。
でも、自分が一番夢中になるのは、
「ここにもう一本線を入れたらどうなるだろう」
「この髪の流れに、もう少し細い線を入れてみよう」
「この服のシワをもっと描き込んでみよう」
そんなことを考えながら、少しずつ画面を埋めていく時間だったりします。
デジタルなのに、アナログっぽくなる
今回、B4・600dpiで描いているのには理由があります。
細かい描写をするためです。
小さなサイズで描いていると、どうしても線の情報量には限界があります。
もちろん、小さなキャンバスでも素晴らしい絵は描ける。
でも、自分の場合は、
「もっと細かく描きたい」
という欲が出てくる。
そこで大きなキャンバスにして、さらに600dpiにする。
すると、細い線を一本、また一本と重ねていける。
髪の毛。
服のシワ。
布の重なり。
背景の植物。
建物。
小さな装飾。
そういうものを、とにかく細かく描いていける。
そして面白いのが、細かい線を積み重ねていくと、デジタルで描いているのに、少しずつアナログのペン画のような雰囲気が出てくること。
これが自分にはかなり気持ちいい。
ツルツルしたデジタルイラストというより、
紙の上にペンを走らせて、何度も何度も線を重ねていったような絵。
そんな雰囲気を目指したくなってきました。
「細かい=上手い」ではない
もちろん、細かく描けば、それだけで良い絵になるわけではありません。
ここは自分でも分かっています。
ただ細かいだけでは、情報が多すぎて見づらくなることもある。
全部を描き込んでしまうと、逆に何を見せたいのか分からなくなる。
だから、
どこを細かくするのか。
これが重要になってくる。
人物の顔はシンプルにする。
その代わり、髪や服に細かい線を入れる。
人物の周囲には大きな黒を置いて、白い部分を浮かび上がらせる。
背景には植物や建物を描き込む。
そうすると、細かい線がただの情報ではなく、絵の雰囲気になっていく。
今回の絵を描いていて、そんなことを考えました。
そして、ここからファンタジーを入れていく
今はまだ、
「どんな世界を描くのか」
という部分を探しているところです。
でも、ここからはもっとファンタジーに寄せていきたい。
普通の人物を描くだけではなく、
少女。
精霊。
花。
巨大な樹。
奇妙な生き物。
獣。
古い建物。
旅人。
崩れた遺跡。
見たことのない植物。
そんなものを一枚の中に入れていく。
ただし、
「ファンタジーだからドラゴンを描こう」
みたいな単純なものではなくていい。
例えば、少女の髪の中に小さな花が咲いている。
その花の周りを、見たことのない虫が飛んでいる。
後ろには巨大な樹がある。
その樹の幹には、人間には読めない文字が刻まれている。
その横を、一匹の獣が歩いている。
そんなふうに、
一枚の絵の中に、世界の断片を詰め込んでいく。
それが自分の描きたい方向なのかもしれません。
描き込みは、世界を作るための手段
細かく描くこと自体が目的になってしまうと、たぶん途中で苦しくなる。
だから、
「細かい絵を描く」
というより、
「細かい線を使って世界を作る」
と考えたほうが面白い。
一本の線にも意味を持たせる。
髪の毛の一本。
植物の葉っぱ一枚。
服のシワ。
建物の傷。
獣の毛。
それらを積み重ねていく。
最初はただの白い紙だったものが、少しずつ世界になっていく。
その過程が好きなんだと思います。
B4は決して小さくありません。
むしろ、かなり描くことになります。
でも、自分にとってはこのくらいがちょうどいいのかもしれない。
小さな紙に収めようとすると、
「ここまでにしておこう」
となってしまう。
B4なら、
「まだ描ける」
となる。
その余白に、また何かを描く。
さらに描く。
また描く。
気づいたら、ものすごい量の線が積み重なっている。
それでいい。
むしろ、それがいい。
完成までに時間がかかっても、
「描き込みすぎたな」
くらいの絵を作ってみたい。
これから何を描くのか
まだ具体的な答えはありません。
でも、それでいいと思っています。
森なのか。
遺跡なのか。
異世界の街なのか。
巨大な樹の下なのか。
少女と精霊の物語なのか。
人間と獣が共存する世界なのか。
その全部かもしれない。
一枚描くたびに、少しずつ世界を発見していく。
そんな描き方でもいい。
むしろ、自分の場合はそのほうが合っている気がします。
最初から全部を決めてしまうのではなく、
線を描きながら、世界を見つけていく。
その中に、自分だけのファンタジーが生まれてくれたら面白い。
B4。
600dpi。
モノクロ。
大量の線。
そして、そこにファンタジーを少しずつ混ぜていく。
今のところ、自分にはこの描き方がかなりしっくりきています。
まだ始まったばかり。
だからこそ、これから何が出てくるのか、自分自身でも楽しみです。
細かい線の先に、まだ見たことのない世界がある。
そんな気持ちで、今日もまた一本、線を引いていこうと思います。